GYAO!(ギャオ)。
映画やアニメ、ドラマ、テレビ番組の見逃し配信などを無料で楽しめた動画配信サービスです。
2005年に始まった「GyaO」を前身とし、2023年3月31日までサービスを提供していました。
お世話になっていた人も多いのではないでしょうか。
動画事業の経営資源を「LINE VOOM」に集中する方針にしたことが終了の理由として説明されています。
また、サービス終了後、運営会社の株式会社GYAOもLINEヤフーに吸収合併されました。
【結論】
- 終了時期:2023年3月31日。午後5時を終了予定時刻として案内。
- 終了形態:無料動画配信サービス「GYAO!」と、有料の「GYAO!ストア」などが終了。
- 消えた理由:動画事業の経営資源を、縦型ショート動画サービス「LINE VOOM」に集中するため。
- 運営会社のその後:株式会社GYAOは2024年1月1日にLINEヤフーへ吸収合併された。
- 関連サービスのその後:LINE VOOMも2026年9月30日に終了。
GYAO!の主な出来事
まずは簡単に、年表で流れを見ていきましょう。
| 年月 | 出来事 |
|---|---|
| 2005年4月 | USENが無料動画配信サービス「GyaO」を開始 |
| 2006年6月 | 視聴登録者数が1,000万人を突破 |
| 2009年9月 | Yahoo!動画と統合し、「GyaO!」「GyaO!ストア」を公開 |
| 2014年10月 | サービスブランドを「GYAO!」に刷新 |
| 2023年1月 | GYAO!のサービス終了を発表 |
| 2023年3月 | GYAO!、GYAO!ストアなどが終了 |
| 2024年1月 | 株式会社GYAOがLINEヤフーに吸収合併 |
| 2026年9月 | LINE VOOMがサービス終了 |
GYAO!はどんな動画配信サービスだった?
GYAO!の前身は、2005年4月にUSENが開始した「GyaO」です。
当時は「無料のパソコンテレビ」という形で紹介され、
2005年4月6日に試験放送、同月25日に本放送を開始しました。
広告収益を基盤とし、さまざまな映像コンテンツを無料で配信する仕組みが特徴でした。
通信事業者やインターネットプロバイダーを問わず利用でき、
映画、アニメ、音楽、スポーツ、オリジナル番組などを提供していたのです。
矢沢永吉のライブや、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』の期間限定配信などもあったようです。
そう、テレビ番組に限らず、幅広いジャンルの映像をパソコンで視聴できるサービスでした。
視聴登録者数は、2005年12月に500万人、2006年6月には1,000万人を突破しています。
これらは視聴登録者数であり、毎月実際に利用していた人数を示すものではありませんが、
サービス開始から短期間で多くの登録者を集めていたことがわかりますね。
GyaOからGYAO!へ。 Yahoo!動画との統合とブランド刷新
2009年、Yahoo!動画と統合して「GyaO!」に
GyaOの運営体制が大きく変わったのは2009年です。
USENは2008年10月に株式会社GyaOを設立し、
翌2009年4月には同社株式の51%をヤフーに譲渡する方針を発表しました。
このヤフーも当時、動画配信サービス「Yahoo!動画」を運営しており、
両社はそれぞれのサービスを統合することになりました。
2009年9月7日、無料動画配信サービス「GyaO!」と有料配信サービス「GyaO!ストア」が公開。
無料のGyaO!では広告収益を基盤とした動画配信を続ける一方、
GyaO!ストアでは料金を支払って視聴する映像コンテンツを提供する形になりました。
映像配信だけでなく、広告や課金システムを組み合わせた事業の展開も目指した統合でした。
USENが始めたGyaOは、こうしてヤフー傘下で運営される動画配信サービスとなりました。
2014年、サービス名を「GYAO!」に刷新
2009年の統合後も「GyaO!」の名称でサービスは続きましたが、
2014年、ブランドが刷新されることになります。
そう、よく知られている「GYAO!」という表記になったのが、この2014年のことだったのです。
同年10月20日、運営会社の株式会社GyaOは株式会社GYAOへ商号を変更。
さらに10月27日、サービスブランドも「GYAO!」へ。
ヤフーの決算説明資料によると、これは新規利用者の獲得に向けた施策だったようです。
よって、テレビCMなども展開されました。
こうして、ブランド刷新後も動画配信は続きましたが、
とうとうサービス自体を終了する方針が発表されます。
2023年のことでした。
GYAO!はなぜ終了したのか
LINE VOOMへの経営資源集中を決定
2023年1月16日、
Zホールディングス、Z Entertainment、ヤフー、GYAO、LINEの5社は、
GYAO!を同年3月31日で終了すると発表しました。
市場環境の変化に対応し、動画事業の経営資源を「LINE VOOM」に集中するために。
LINEがかつて提供していた、
縦型ショート動画サービス「LINE VOOM」のことを覚えている方もいるでしょうか。
グループではこのサービスを強化する方針を採り、
GYAO!の運営に使っていたリソースをLINE VOOMへ集約することになったのです。
では、なぜLINE VOOMを選んだのでしょうか?
その理由は、公式発表では説明されていません。
有料ストアの販売停止と返金対応を経てサービス終了
終了発表後、GYAO!ではサービスを停止するための対応が進められました。
有料配信サービスのGYAO!ストアは、2023年2月13日にすべての商品の販売を停止。
約一ヶ月後の3月17日にサービス終了に伴う返金対応が発表されました。
この返金対応の対象となったのは、
購入した動画などの視聴期限が残っている状態でサービス終了日を迎える利用者です。
公式発表によると、返金対象は2,853アカウント、総額264万7,174円でした。
なお、GYAO!ストアに買い切り型の商品はなく、
レンタル商品や月額商品が返金対応の対象となっています。
2005年にGyaOとして始まった動画配信サービスは、
ストアやトレンドニュースも含め、2023年3月31日に終了しました。
GYAO!の終了後、運営会社や関連サービスはどうなった?
運営会社の株式会社GYAOはLINEヤフーに吸収合併
GYAO!の動画配信サービスは2023年3月に終了しましたが、
会社としての株式会社GYAOはどうなったのでしょうか。
2023年10月25日、LINEヤフーは完全子会社である株式会社GYAOを吸収合併すると発表しました。
そして、この合併は2024年1月1日に実施され、法人としての株式会社GYAOも消滅します。
LINEヤフーの合併後の開示資料によると、
株式会社GYAOが持っていた権利義務は、LINEヤフーがすべて承継しています。
経営資源の集中先だったLINE VOOMも2026年に終了
ところが、このLINE VOOMも、約3年半後の2026年9月30日にサービスを終了してしまいました。
サービス提供体制の見直しと体験価値の再編が理由とのことです。
FAQで要点整理
ここまでの内容をFAQ形式でまとめていきます。
- GYAO!はどんな動画配信サービスだった?
-
2005年にUSENが始めた「GyaO」を前身とする動画配信サービスです。
広告収益を基盤に映画やアニメ、音楽などを無料配信しており、
2009年にはYahoo!動画との統合によって「GyaO!」となりました。 - GYAO!はなぜ終了した?
-
動画事業の経営資源を、縦型ショート動画サービス「LINE VOOM」に集中するためです。
2023年1月16日の公式発表で説明されています。
- GYAO!はいつ終了した?有料ストアもなくなった?
-
GYAO!は2023年3月31日に終了しました。
有料のGYAO!ストアも同日に終了しており、商品の販売は先行して2月13日に停止され、
対象となる利用者への返金対応も発表されました。 - GYAO!はLINE VOOMに引き継がれた?
-
GYAO!がそのまま移行したことは確認できていません。
あくまでも、LINE VOOMに経営資源を集中する、ということです。
なお、このLINE VOOM自体も2026年9月30日に終了しました。 - 運営会社の株式会社GYAOはその後どうなった?
-
株式会社GYAOは、2024年1月1日にLINEヤフーへ吸収合併され、法人として消滅しました。
会社の権利義務はLINEヤフーが承継しています。
あとがき
GYAO!、懐かしいですね。
私はあまりGYAO!を使っていなかったのですが、結構有名でしたよね。
そんなGYAO!も終わってしまうんだ…とびっくりしたのは覚えています。
(木村拓哉の番組もありましたよね。今はYoutubeに移りましたけど)
出典・参考資料
一次資料
- 無料ブロードバンド放送「GyaO」開始に関する発表/USEN/2005年4月5日
- GyaOの視聴登録者500万人突破に関する発表/USEN/2005年12月15日
- GyaOの視聴登録者1,000万人突破に関する発表/USEN/2006年6月17日
- ヤフー株式会社との当社子会社(株式会社GyaO)の合弁化に関するお知らせ/USEN/2009年4月7日
- 無料動画配信サービス「GyaO!」および有料サービス「GyaO!ストア」の公開に関する発表/ヤフー・GyaO/2009年9月7日
- 2014年度第3四半期 決算説明会資料/ヤフー/2015年2月4日
- 第20回定時株主総会招集ご通知/ヤフー/2015年6月3日(外部サイト掲載の原文PDF)
- 「GYAO!」サービス終了のお知らせ/Zホールディングスほか/2023年1月16日
- 「GYAO!」の終了について/ソニー/2023年1月16日
- TVerとZホールディングスグループ、業務提携に向け基本合意/TVer・Zホールディングスほか/2023年1月31日
- 「GYAO!ストア」サービス終了に伴う返金対応について/Zホールディングスほか/2023年3月17日
- 当社完全子会社である株式会社GYAOの吸収合併に関するお知らせ/LINEヤフー/2023年10月25日
- 吸収合併に係る事後開示書類/LINEヤフー/2024年5月1日
- 「LINE VOOM」サービス終了のお知らせ/LINE公式ヘルプセンター/2026年10月2日更新
二次資料
本文では二次資料を直接の根拠として使用していません。終了理由や歴史上の主要な出来事は、上記の一次資料に基づいています。
