LINE LIVE(ラインライブ)は、LINEが2015年に開始したライブ配信サービスです。
芸能人やアーティストによる公式番組から一般ユーザーによるライブ配信まで、
さまざまな配信が行われていました。
しかしながら、2023年3月31日をもってサービスを終了しました。
LINEによると、インターネット市場の変化に伴い、経営資源を集中させるために終了したとのことです。
終了後にはLINE VOOMでのライブ配信機能が提供されましたが、
これはLINE LIVEそのものが名称を変えて存続したわけではないのです。
【結論】
- 終了時期:2023年3月31日15時
- 終了形態:LINE LIVEと関連サービス「LINE LIVE-VIEWING」の提供終了
- 消えた理由・背景:公式は、インターネット市場の変化に伴う経営資源の集中を理由として説明
- その後:LINE VOOMにライブ配信機能が追加されたものの、LINE VOOMも2026年9月30日に終了
LINE LIVEの主な出来事
まずは簡単に年表で見ていきましょう。
| 年月 | 主な出来事 |
|---|---|
| 2015年12月 | LINE LIVEのサービス開始 |
| 2016年8月 | 一般ユーザーにもライブ配信機能を開放 |
| 2020年8月 | 有料オンラインライブ「LINE LIVE-VIEWING」を開始 |
| 2022年12月 | 「LINE LIVE AWARD 2022」を開催 |
| 2023年1月 | LINE LIVEのサービス終了を発表 |
| 2023年3月 | LINE LIVEとLINE LIVE-VIEWINGが終了 |
| 2023年6月 | 公式アカウント向け管理システム「LINE LIVE CMS」が終了 |
| 2023年10月 | 旧LINE株式会社が商号変更し、事業の権利義務をLINEヤフーへ承継 |
| 2023年11月 | LINE VOOMでライブ配信機能の提供開始 |
| 2026年9月 | LINE VOOMもサービス終了 |
LINE LIVEとはどんなサービス?
著名人の公式番組から一般ユーザーのライブ配信へ
LINE LIVEは、2015年12月10日にLINE株式会社が開始したライブ配信サービスです。
開始当初は芸能人やアーティストによる公式番組が中心で、
著名人同士が食事をしながらトークする「さしめし」などの番組が配信されていました。
視聴者はスマートフォンなどから、リアルタイムで番組を楽しむことができました。
このサービスの形が大きく変わったのは、2016年8月10日のことです。
この日、一般ユーザーにもライブ配信機能が開放されたのです。
芸能人の番組を見るだけでなく、自分自身が配信することも可能になりました。
LINE LIVEには視聴者がコメントやハートを送る機能があり、
配信者と視聴者がリアルタイムで交流できる仕組みが用意されていました。
LINEの公式発表によると、2016年8月の月間利用者数は1,900万人に達しています。
この数字には専用アプリだけでなく、LINEアプリやブラウザなどからの利用も含まれています。
一般ユーザーによる配信も広がり、盛り上がりを見せていました。
2016年8月の配信機能開放から11月末までの合計配信時間は公式チャンネルの2倍以上となるほどでした。
このように、当初は著名人の番組を視聴する場として始まったLINE LIVEですが、
一般ユーザーが自ら発信し、視聴者と交流するサービスとしても利用されるようになりました。
有料オンラインライブにも展開していた
LINE LIVEでは、無料の個人配信に加え、有料のオンラインライブも提供されていました。
2020年8月に開始した「LINE LIVE-VIEWING」は、
音楽ライブなどのチケットを購入すればオンラインで視聴できるサービスです。
視聴中のコメントや応援アイテムにも対応していました。
サービス開始時には、長渕剛やMISIA、サカナクションなどのアーティストによる配信が発表されています。
また、個人配信者向けの取り組みも続いていました。
2022年12月11日には、年間アワード「LINE LIVE AWARD 2022」が開催され、
配信者の「とーま」がグランプリ3連覇を達成しています。
ところが、その約1か月後の2023年1月13日、LINE LIVEのサービス終了が発表されます。
LINE LIVEはなぜ終了したのか? 2023年3月までの経緯
公式が説明した終了理由は「経営資源の集中」
2023年1月13日、LINE株式会社はLINE LIVEとLINE LIVE-VIEWINGのサービス終了を発表しました。
インターネット市場の変化に伴い、経営資源の集中を行うためというのが公式な説明です。
その後、2023年4月28日に公表されたZホールディングスの決算説明資料では、
赤字事業を中心とした「選択と集中」の対象として、LINE LIVEとGYAO!が挙げられています。
両サービスを終了し、動画事業をLINE VOOMに集約する方針が示されました。
ただし、この資料にはLINE LIVE単独の損益は記載されておらず、
実際に赤字だったかどうかまでは確認できません。
アプリ・コイン販売の停止を経てサービス終了へ
終了発表後、LINE LIVEは段階的に提供を停止していきました。
2023年2月28日17時にLINE LIVEアプリの新規ダウンロードを停止。
続く3月1日11時には、サービス内で使用するLINE LIVEコインの販売や、
プレミアムチャンネルへの新規入会・更新などが停止されていきました。
そして2023年3月31日15時、LINE LIVEはとうとうサービスを終了しました。
有料オンラインライブのLINE LIVE-VIEWINGも同じ日に終了しています。
なお、購入済みの有償コインのうち、払戻しの対象となる未使用分については、
2023年4月5日から7月5日まで申出を受け付ける期間が設けられました。
ですが、実はLINE LIVEに関連する機能がすべて3月31日に停止したわけではないのです。
LINE LIVEには、企業などが公式アカウントから配信するための管理システム「LINE LIVE CMS」もありました。
このシステムは日本のほか、台湾、タイ、インドネシアでも利用されていました。
よって、日本向け一般サービスの終了後も、
海外向けの対応やパートナー企業による過去の配信データの取得などのために、
一部の管理機能が残されました。
そうして、LINE LIVE CMSが最終的に終了したのは2023年6月26日のことです。
つまり、一般ユーザー向けのLINE LIVEは3月31日に終了しましたが、
関連する管理システムまで含めると、サービス終了に向けた対応は段階的に進められていたということです。
LINE LIVEの終了後はどうなった?
LINE VOOMにライブ配信機能が追加された
LINEでは別のサービス「LINE VOOM」でライブ配信機能が提供されるようになりました。
LINE LIVEの終了告知には、後日、LINE VOOMにライブ配信・視聴機能を追加する予定が追記されています。
実際、2023年11月にLINE VOOMでライブ配信機能の提供が始まっています。
続いて、2024年6月にはライブ配信の予定を確認できるスケジューラー機能や、
LINE内で別の画面を開きながらライブを視聴できる機能も追加されました。
ただし、LINE VOOMに追加されたライブ配信機能は、LINE LIVEと同じものではありませんでした。
LINE LIVEでは一般ユーザーも自由に配信できましたが、
LINE VOOMのライブ配信機能は公式アカウントによる配信を中心としたものでした。
また、LINE LIVEで使っていたアカウントやフォロワー、過去の配信動画などが、
LINE VOOMへ一括移行されかどうかも確認できていません。
つまり、LINE LIVEの終了後もLINE上でライブ配信は行えるようになったものの、
サービス自体がそのまま引き継がれたわけではない、ということです。
なお、LINE LIVEを運営していた会社にも変化がありました。
2023年10月1日、旧LINE株式会社は「Z中間グローバル株式会社」に商号変更しました。
また、会社分割によって事業の権利義務がLINEヤフー株式会社へ承継されています。
これはLINE LIVEが終了してから約半年後の企業再編です。
LINE LIVEというサービスの終了と、運営会社の商号変更・事業承継は別の出来事になります。
LINE VOOMも2026年9月にサービスを終了
LINE LIVEの終了後にライブ配信機能が追加されたLINE VOOMですが、
こちらも2026年9月30日11時ごろにサービスを終了することになりました。
LINE VOOMの終了理由については、
サービス提供体制の見直しと体験価値の再編が目的と説明されています。
FAQで要点整理
ここまでの流れをFAQ形式でまとめます。
- LINE LIVEはどんなサービスだった?
-
LINEが2015年12月に開始したライブ配信サービスです。
当初は著名人の公式番組が中心でしたが、
2016年8月から一般ユーザーも配信できるようになり、
コメントやハートを通じて視聴者と交流できました。 - LINE LIVEはなぜ終了した?
-
インターネット市場の変化に伴う経営資源の集中が目的というのが公式の説明です。
赤字や利用者減少、競合サービスとの競争が直接の終了原因だったかどうかは、
今回確認した資料では明らかになっていません。 - LINE LIVEはいつ終了した?
-
2023年3月31日15時に終了しました。
有料オンラインライブ「LINE LIVE-VIEWING」も同日に終了しています。
海外向けの機能などを含む管理システムは、その後も一部運用され、6月26日に終了しました。 - LINE LIVEの移行先はLINE VOOM?
-
LINE LIVE終了後の2023年11月に、LINE VOOMへライブ配信機能が追加されました。
ただし、LINE LIVEが名称変更されたわけではなく、
アカウントや過去動画が一括移行された事実も確認できていません。 - LINE LIVEは現在どうなっている?
-
LINE LIVEは2023年に終了し、
関連するライブ配信機能が提供されたLINE VOOMも2026年9月30日に終了しました。旧LINE株式会社は2023年10月に商号変更し、
事業の権利義務がLINEヤフー株式会社へ承継されています。
あとがき
こういったサービスも、他にもあって競争が激しかったのでしょうね。
Youtube、TikTok、Instagram…。
それでも頑張って続けていくか、撤退するか。
そうして、LINE LIVE、そしてLINE VOOMは撤退を選んだのだろうと思います。
出典・参考資料
一次資料
- LINE LIVEのサービス開始5日間の状況(LINE株式会社、2015年12月16日)
- 一般ユーザーへのライブ配信開放と利用状況(LINE株式会社、2016年9月7日)
- 数字で見るLINE LIVEの2016年(LINE株式会社、2016年12月15日)
- LINE LIVE-VIEWINGサービス開始(LINE株式会社、2020年8月4日)
- LINE LIVE AWARD 2022の受賞発表(UUUM株式会社、2022年12月16日)
- LINE LIVE・LINE LIVE-VIEWINGサービス終了のお知らせ(LINE株式会社、2023年1月13日初回公開)
- サービス終了と払戻しに関するお知らせ(LINE株式会社、2023年3月31日)
- LINE LIVEクロージング連載 Vol.4(LINE開発者ブログ、2023年8月25日)
- LINE LIVE CMSサービス終了画面(LINE、終了日:2023年6月26日)
- 吸収分割に係る事後開示書類(Z中間グローバル株式会社・LINEヤフー株式会社、2023年10月1日)
- LINE VOOMのライブ配信機能追加についての発表(LINEヤフー株式会社、2024年6月12日)
- LINE VOOMサービス終了のお知らせ(LINEヘルプセンター、2026年10月2日更新)
二次資料
本文の主要な事実と終了理由は上記の一次資料を根拠としており、二次資料から独自の事実は採用していません。
