石丸電気はなぜ消えた?エディオンへの統合・ブランド終了・そして現在は?

石丸電気。
知っている方はおそらくよく知っているのではないでしょうか。

東京・秋葉原で創業し、関東地方を中心に店舗を展開していた家電量販店です。
家電製品だけでなく、オーディオ機器や音楽・映像ソフトの販売でも特徴がありました。

そんな「石丸電気」の店舗名は、
2012年にエディオンが全国の店舗ブランドを統一したことにより消滅しました。
石丸電気の会社自体はそれ以前に吸収合併されており、
旧店舗の一部はエディオンとして引き継がれています。

【結論】

  • 終了時期:石丸電気の店舗ブランドは2012年10月1日に終了。
  • 終了形態:エディオンの全国ストアブランド統一に伴う名称変更による。
  • 消えた理由・背景:エディオンは、顧客の利便性向上、社員の一体感向上、
    重複費用の削減、経営効率の向上を統一の目的。
  • 法人の行方:石丸電気株式会社は2009年2月1日にエイデンへ吸収合併された。
  • その後:旧秋葉原本店は2013年に閉店したが、エディオンAKIBAなど営業を引き継いだ店舗も。
目次

石丸電気の創業からブランド終了までの年表

まずは年表で簡単に流れを見ていきましょう。

年月出来事
1945年東京・秋葉原で石丸電気が創業
2006年エディオンとの資本・業務提携が始まる
2008年10月エディオンの完全子会社となる
2009年2月石丸電気株式会社がエイデンに吸収合併される
2009年8月関東地区の店舗ブランドを「ishimaru」に統一する方針を発表
2010年10月エディオンがエディオンEASTなどを吸収合併
2012年10月全国の店舗ブランドが「エディオン」に統一される
2013年3月旧石丸電気本店が閉店
現在旧店舗の一つであるエディオンAKIBAが営業を継続

石丸電気はどんな家電量販店だったのか?

1945年の東京・秋葉原にて、石丸電気が始まりました。
その後、関東地方を中心に店舗を展開していき、
2006年時点ではグループで21店舗を構えていました。

石丸電気の特徴の一つは、一般的な家電製品だけではなく、
オーディオ機器やCD・DVDなどの音楽・映像ソフトを扱っていたことです。

秋葉原では複数の店舗を展開し、商品分野によって売り場や店舗の役割を分けていました。

2007年10月には秋葉原地区の店舗再編を実施。
本店や1号店、パソコン関連の店舗などを見直し、
音楽・映像ソフトや高級オーディオといった専門分野を扱う店舗も展開していました。

そう、石丸電気は家電を一通り販売するだけでなく、
商品分野に応じた専門性を持つ店舗を秋葉原に展開していた家電量販店だったのです。

こうした音楽・映像ソフト分野のノウハウは、後にエディオングループとの事業統合でも活用されます。

石丸電気はどのようにエディオンへ統合された?

2006年の資本提携から2008年の完全子会社化へ

2006年4月。石丸電気とエディオンは資本・業務提携を決定しました。

エディオン側の説明によると、
関東地区での事業展開や共同仕入れによる規模の効果などが提携の目的とのことです。

翌年の2007年、石丸電気はエディオンの連結子会社へ。
そして2008年10月には完全子会社になりました。

なお、単純に子会社になっただけではありません。
石丸電気が持っていた事業上のノウハウもグループ内で活用されているのです。

例えば、2007年10月には石丸電気を中心としたソフト商品の仕入れを統合。
また、他のグループ会社のソフト事業の収益性改善にも貢献したとのことです。
※エディオンの2008年の公式資料による

法人は2009年に消滅。ブランドとしての「ishimaru」は残った

2009年2月1日。
石丸電気株式会社はエディオングループのエイデンに吸収合併され、
独立した法人としての石丸電気は消滅します。
ですが、店舗ブランドとしての「ishimaru」は残ったのです。
※エイデンは、エディオンの設立に関わった企業の一つ。中部地方を中心に家電量販店を展開していました。

実は当時のエイデンが関東地区で展開する店舗には複数のブランドが使われていました。
それらを、親会社であるエディオンが、関東地区の店舗ブランドを「ishimaru」に統一するという方針を示したのです。

2009年9月には、統一ブランドを使用する「ishimaruららぽーと新三郷店」の開店も計画されていました。

一方で、運営会社の再編も進められます。
石丸電気を吸収合併したエイデンは2009年10月にエディオンEASTへ商号を変更。
2010年10月にはエディオンに吸収合併されています。

こうして運営主体の統合が進むなかでも、
「ishimaru」という店舗ブランドは引き続き使用されていました。

  • エディオン:2002年にエイデンとデオデオが共同設立した持株会社(親会社)
  • エイデン:中部地方を中心に家電量販店を展開していた、エディオングループの子会社。
    →2009年10月にエディオンEASTへ商号を変更。2010年10月にはエディオンに吸収合併。
  • 石丸電気:2009年にエイデンへ吸収合併された会社

石丸電気の名前はなぜ消えた?

2009年の時点では、関東では「ishimaru」に統一する方針が示されていましたが、
2012年のエディオンによる全国ストアブランド統一によって、石丸電気の名前は完全に消えました。

2012年5月11日、
エディオンは、それまで地域ごとに使用していた
「デオデオ」「エイデン」「ミドリ」「イシマル」の4ブランドを、
同年10月1日から「エディオン」に統一すると発表したのです。

エディオンは統一の目的として、
顧客の利便性向上や社員の一体感向上に加え、
重複費用の削減、経営効率の向上を挙げています。
そのために、地域によって異なっていた店舗名称を、全国共通のブランドにまとめようとしたのです。

秋葉原でも2012年9月から店舗の看板や名称の変更が進み、
ついに10月1日、全国ブランド統一が実施されました。

石丸電気の店舗はその後どうなった?

旧石丸電気本店は2013年に閉店

石丸電気の店舗は、エディオンへの名称変更後も一部で営業を続けていました。

秋葉原の旧石丸電気本店も「エディオン秋葉原本店」として営業していましたが、
残念ながら2013年3月20日に閉店しました。

2013年2月、エディオン広報担当者への取材をもとにしたJ-CASTニュースによると、
改装や店舗再編を行ったものの業績が改善せず、
秋葉原での競争環境も踏まえて営業継続が難しいと判断されたことが理由のようです。

そして、旧本店の建物は、閉店から約2年後の2015年に解体されました。

※これは旧秋葉原本店という個別店舗の閉店理由についての報道である。
2012年に全国の「イシマル」ブランドが終了した理由とはまた別。

旧1号店の系譜は「エディオンAKIBA」として存続

その一方で、秋葉原では、
旧石丸電気1号店の系譜を持つ「エディオンAKIBA」が営業を続けています。
2013年にエディオン秋葉原本店が閉店した時、
営業やアフターサービスがエディオンAKIBAに集約されました。

2026年10月の調査時点でも、エディオンの公式店舗検索には「エディオンAKIBA」が掲載されています。
所在地は東京都千代田区外神田1丁目2番9号で、家電製品やパソコン、ゲームなどを取り扱う店舗です。

かつての「石丸電気」という看板はなくなりましたが、
その店舗の一部は、エディオンとして、こうして営業を引き継いでいます。

FAQで要点整理

ここまでの内容をFAQ形式でまとめていきます。

石丸電気はどんな店だった?

石丸電気は、1945年に東京・秋葉原で創業した家電量販店です。

関東地方を中心に展開し、家電製品のほか、
オーディオ機器や音楽・映像ソフトなどを扱う専門性のある店舗も展開していました。

石丸電気はなぜなくなった?

2012年、エディオンが全国の店舗ブランドを「エディオン」に統一したため。

エディオンの説明によると、顧客の利便性向上や重複費用の削減、
経営効率の向上などが統一の目的となっています。

石丸電気は倒産したの?

石丸電気は倒産によってブランドが終了したわけではありません。

2008年にエディオンの完全子会社となり、
2009年には石丸電気株式会社がエイデンに吸収合併されました。
その後も「ishimaru」の店舗ブランドは存続しました。

石丸電気はいつ消滅した?

石丸電気株式会社が法人として消滅したのは2009年2月1日。
店舗ブランドが「エディオン」に統一されたのは2012年10月1日です。

旧秋葉原本店は改称後も営業を続けたものの、2013年3月20日に閉店しました。

石丸電気の店舗は現在どうなっている?

旧店舗には、エディオンに改称した後に閉店した店舗と、営業を継続した店舗があります。

旧石丸電気1号店の系譜を持つエディオンAKIBAは、
2026年10月の調査時点でもエディオンの公式店舗検索に掲載されています。

あとがき

秋葉原とはあまり縁のなかった私でも、石丸電気という名前は知っていました。
それほどまでに有名だったと思います。

石丸電気は、電気街の家電量販店で初めて店舗にエスカレーターを設置したという意味でも有名だったようですね。
(CMの方は、私は残念ながらよく覚えていないのですが…)

石丸電気はあきはばーら!でっかいわぁ!

これで思い出す方も多そうですね^_^

出典・参考資料

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